俗物による自戒ノート。

家庭と仕事の反省点

幸せになるということは即ち不安の種が増えるということ。

子供の成長は楽しい。一緒に遊ぶと癒される。それだけに「健康に育つだろうか」とか「犯罪にあわないだろうか(または犯罪をしないだろうか)」という不安の種にもなる。

人間は、利得よりも損失に過敏に反応するようにできている。ひとたび、子供を持ち幸せを感じると、その幸せな状態が標準的なものとなる。(「参照点」というやつ)

しかし、子供というのは脆いものなので、ちょっとしたことで健康を害するし、犯罪者に狙われたり、あるいは他人に危害を加えたりすることもある。かなりの不安要素だ。

波のある人生を望むのなら、それもよかろう。ただ、自分のように安定志向にも関わらず、「家庭を持つ」「子供を持つ」という幸せな状態になるのも考えものだ。常にそれらが消え去る危険性に脅かされるから。

家庭や子供に限らず、金銭的な豊かさ、世間の評判などもそうだ。一度それらを得ると今度はそれを保持するために苦心しなければならない。

「あなたがたは地上に富を積んではならない。富は、天に積みなさい」(マタイによる福音書)とはよく言ったものだ。