俗物による自戒ノート。

特に、ままならぬ仕事、毒親からのストレス、神経質な妻そして愛しい子どもについて。

兼好法師と鴨長明

兼好法師の『徒然草』と鴨長明の『方丈記』は、ともに日本三大随筆に数えられている名作だけれども、内容は似て非なるもの。

 

徒然草』からは世間というものに対する「達観」が伝わってくるのに対しては、『方丈記』は斜に構えたことを言いつつも、なんだかんだで浮世に対する未練が感じられる。出世争いに敗れたおじさんが、「出世なんて…」と言いつつも、実はまだ出世に拘っている、そういう印象を受ける。(彼の経歴を見るとそのような文章を書くのも宜なるかな、であるが)

 

だから『徒然草』はいまでも読み返す座右の書の一つであるけれども、『方丈記』は再読する気にならない。会社の飲み会かなどで、散々「「出世なんて…」と言いつつも、実はまだ出世に拘っているおじさん」の話を満腹するくらい聞かされているから。